かなり古参のインターネット雑誌「インターネットマニア」1998年5月号。インターネット初期はわりとなんでも有りだしヒッピー思想がネットの「無料」「共有」の根底、ベースにあるのは疑いのない事実なのだが、どっちの方向にいっちゃったのか、というのがこの頃のこの本。リクルートの個人情報誌「じゃマール」がブームとなっていたこの頃は「くるこば99%」という個人情報を99%掲載するというとんでもない企画が本の何割かを占めていた。えらく定価も高くなり、混迷しているのも見えてくるが、確かさほどしないうちに休刊しているはずだ。
今見るとコンセプトが根底からおかしいんじゃないかと思わないでもないのだが、本自体がイッちゃってる印象だった。この特集は明らかに非合法テイストな内容だし、どこがインターネットなのかw。まあTシャツ特集をやっている号もあるので、あくまでネットの中にある一事象を捉えた、と言い張れないでもないが、あの時代のいい加減な空気と編集部の投げやり感は凄いものがある。
この本もしばらくとっておいたが、社会的、インターネット史に見返される可能性が極めて低いように思ったので処分した