テクノ、ビデオアート全盛の頃のマックロードブランドビデオカメラの広報誌。
たぶん中学校の頃に、茨城県のS電気で入手。

もともとぼんやりした表紙だったが、低解像度のデジカメだとさらにぼんやり。表紙は寺門孝之。バックがぼやけているのは、ノイズの画面撮りが乗っている。そこにドット絵と、生身の彩色画像という3段構成になっている。

「近未来にワープする」特集
送電線の写真(伊奈英次「ZONE」より)/ダムタイプ古橋悌二/武邑光裕(最近聞かないな)/ブリキの自発団 生田萬/望月峯太郎

結局みんな同じ方向(テクノとSF、電子と未来、ビデオ)を向いていたということか。
六本木・マインドコントロールジム・PSYのシンクロエナジャイザーとか、懐かしいな。かつて取材に行ったような気がする。望月氏の、ビデオモニターが積み重なった漫画の画像も、なにかを引き写して再構成したというだけで、今こんな扱いで取り上げられたら大変恥ずかしそうな気がする。
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ルーカスフィルムによって作り上げられた単なるメガネのロボット、スパーキー。チャーリーとスパーキーの冒険という映像をわざわざルーカスプロデュースさせつつ、巡業ハイビジョン上映するなど、この頃の松下はかなりバブリー!
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しかし当時のマックロードのなにがすごいかって、オプションがすごい。AVギアといういまいち普及しなかったSVHS-Cという規格のカメラをこの号では推しているのだが、別売りマイクロカメラの他にヘッドバンド(頭にカメラをつけるオプション)、ビデオプロジェクタ(当時の価格として僅か8万円。安価の秘密は、カメラについてる内蔵液晶パネルからむりやり100インチ投影してしまおうというすごいヤツ)まである。イメージビジュアルは、夢の島植物園の天井の造形をバックとした男女なのだが、天井までくみ上げられているパイプの交差がやっぱりサイバーというか、テクノだ。
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捨てられない理由は テクノの時代だったのと、写真がきれいなので、少なからずインスピレーションを受けるものがあったからかな。
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